「中国史のなかの諸民族」

「中国史のなかの諸民族」ISBN:4634346109
中国における諸民族の簡単な歴史がかかれているが、漢民族もいまでこそ多大な人口を抱えているが、長い中国の歴史の中でもともと違う民族だった人々も漢民族に序々に融和して入り込んでしまっていることを思い起こさせてくれる。それは、中国の漢民族が地域によって大きく風俗や言語が異なることからも容易の理解できる。過去に、政治的もしくは土着的にほかの民族と漢民族が通婚などにより融和してきた歴史も語られている。
日本人が「中国固有の民俗」と思っている風俗が、満州族が支配した「清」の時代から着ていたりするのだけど、この本を読むとそれが良く判る。