近代日本の博物館の仕掛け人

明治維新後、外交官であった町田久成は比較的早い時期に渡欧し、大英博物館などの博物館に触れ、日本における大英博物館級の施設の建設を決意する。
博物館がどのような施設なのかなかなか政府や一般に理解されない中、徐々に博物館建設へ動くが、最終的には予算の壁や政府内部の権力抗争がらみで博物館は天皇家の個人資産を収蔵・展示する施設と変化する。
日本の博物館の父とも言える町田久成の博物館を中心とした伝記として読んでも面白い。