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- 作者: エイドリアンゴールズワーシー,ジョンキーガン,Adrian Goldsworthy,John Keegan,遠藤利国
- 出版社/メーカー: 東洋書林
- 発売日: 2003/05
- メディア: 単行本
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それはともかく、内容的にはすばらしい。ローマの共和制(またはそれ以前)から帝政の終焉時までローマ軍の戦い方が良くまとめられている。ヨーロッパは決して先進的な発展を続けたわけではなく、ローマ帝国崩壊後逆行する時代が続いた後に現在がある。
ローマが常に領土の拡張と戦争の勝利を重ねた理由は負けを認めない姿勢(国民性)だったらしいが、実際にはいろいろな条件が複雑に絡むだろう。なによりも負けた部族(国)の人々を結果的に協力者にしてしまう外交的手腕も優れていたのだろう。現代のその理想を実現するのは難しいが、USAはその建国の理想のなかでかつてのローマの共和制としての政治体制を目指しているようだ。それはしかし、勝利を続けなければいけない・・・ローマ帝国も結果的に勝利を重ね続けることができない状態になり崩壊した歴史を残した。USAも勝利できない戦いに埋没してしまうのではないだろうか?