「自己責任」に関連して、官報を読むと破産者が滅茶苦茶多いことに改めて危惧の念を抱く。免責決定がなされれば税金など一部の債権を除いてほとんどの債務が免除されてしまう。破産も乱用されてその意義を失い、それこそ自己責任の意識が薄れてしまうだろう。実際、破産するには弁護士等を雇う費用などがかかるので、そこそこ資産が残っているひとしか破産制度を使えず、本当に債務に苦しんでいる人の救済にはなっていない。そろそろ破産制度を見直す時期ではないだろうか。