衝撃的なキャッチコピーに対して一般的なルポルタージュ

キャッチコピーは衝撃的だけど、キリスト教徒やユダヤ教徒ではないわれわれにとって、「ユダの福音書」が発見された経緯を淡々と読んでも、それで「わくわく」はしない。
もちろん、取材に基づいて書かれているルポールタージュで、尊重すべき内容もあるが、繰り返しセンセーショナルな感じで同じ内容を書いたり、内容に触れずに発見された「ユダの福音書」を本物であると結論付けたり、学術書としての要素は無い。
なによりもナショナル・ジオグラフィックの「トラの威を借る狐」のような読後感が気になった。